田舎役場職員の遠吠え

Almost anything you do will be insignificant, but you must do it.

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

先日、とある掲示板で町内会とゴミ収集の問題について書きました。

「町内会(自治会)に入らないなら、ゴミの収集場所は使わせない」という話、聞いたことありませんか?

でも、町内会への加入は、任意の権利であって、義務ではありません。

 

あまり知られていませんが、標記の法律では、市町村役場には、集められたゴミを収集・処分する義務が課せられています。

たとえ、相手が住民税の滞納者であっても、役場には(集められたゴミ)を収集・処分する義務があるんです。

この、(集められたゴミ)というのがポイントで、集められていないゴミについては、義務を負わないという見解が一般的になっています。

集められていないゴミというのは、住民個人が処理場に運搬して処分するゴミなどのことを指します。

 

ほとんどの役場は、町内会に、ゴミの収集場所の設置と管理を、いくらかの補助金を出したりしながら、上手に任せています。

そして、町内会が管理している収集場所にあるゴミが、(集められたゴミ)になります。

だから、町内会に入らないなら、ゴミの収集場所は使わせないという意地悪は、町内会としての立場では正論になるんですが、じゃあ、町内会に入っていない住民は、いちいち処理場まで運搬して処分しなければならないのか?ということです。

 

当たり前のことですが、法律には、ゴミの収取場所は町内会が定めるなんて規定はありません。

これが、町内会への加入は任意ですといいながら、ゴミの収集場所を町内会に任せることによって役場が担う責任の所在を曖昧にしつつ、町内会への加入を誘導していくというお役人様の手口です。

 

住民税を納付し、有料のゴミ袋を購入しても、町内会に入っていなければ収集してもらえない。

住民税を支払うことも、有料のゴミ袋を購入することも、法律や条例で定められているなら従わざるを得ませんが(法治国家なので)、町内会に入ることは「任意」です。

 

「任意」といいながら、従わざるを得ない状況をつくっていること自体、公正、公平でなければならない公共団体としてあるまじき行為だと、(私は)思います。

 

地域振興を云々語る以前に、住民のためにある町内会が、役場の下請けになってしまっている現状を変えていくことの方が、自治を考える上では大切なような気がするんですが、結局、ここでも役場側についている方々の権益が絡んでくるので、ハードルは高いようです。