田舎役場職員の遠吠え

Almost anything you do will be insignificant, but you must do it.

人事異動なんて、ララ・ラ〜・ラララ・ラ〜・ラ

環境生活課を1年で異動になった原因は、業務命令違反でした。

どこの自治体でも、野犬掃討条例を持っていると思いますが、条例って、大体が国からの「ひな型」を見て策定するので、おおむねどこも同じような内容になっています。

その条例には、3か月を超える畜犬は、2メートル以内の鎖等で係留することが規定されています。

「畜犬」という表記がある以上、「野犬」と区別されていることは明らかです。

そして「野犬」なら捕獲して3日間の公示後に、処分することが規定されています。

では、時々自由に屋外を歩いている犬は、係留されていない畜犬なのか、野犬なのか、という問題で、担当課長とぶつかってしまいました。

 

基本的に、私の勤めている自治体にも、周辺の自治体にも、根っからの野犬はいません。

なぜなら、屋外を自由に歩いている犬の、ほとんど全てが、首輪をつけているからです。

たまに首輪をつけていない犬も捕獲しますが、トイプードルとか、ミニチュアダックスとかの超小型犬です。

だから、みんな何らかの原因で係留が外れてしまった「畜犬」なんです。

そこで、捕獲すれば直ちに殺処分を命令する担当課長(以前に子猫を川に放り込んでいた奴のことです)と、捕獲しても飼い主を捜し、飼い主が見つからなくても里親を探していた私と意見がぶつかりました。

もし仮に、私の解釈が間違っていたとしても、総理府から「動物の処分方法に関する指針」が出されている以上、担当課長が嘱託職員に命令している、苦痛を伴う、いきなり筋弛緩剤を打つ行為は容認されません。

その旨を伝えると、

「じゃあ、この大量にある筋弛緩剤(サクシン)は、どうするつもりなんだよ!」

「余らせたら、来年予算削られるんだぞ!」

「苦痛がどうこう言ったって、所詮、畜生だろうが!」

「今まで一度も苦しがったことなんてねぇんだよ!」

と、フロアー中に聞こえるような大声で怒鳴られてしまいました。

 

死んで行く犬たちが、苦しんでいるように見えないのは、筋弛緩剤を打ってるから当たり前なわけで、その旨を言ってはみたものの、その意味も全く理解できてもらえず、とにかく殺すことだけに執着してる姿が、なんだか不気味でもあり、哀れでした。

 

そんなこんなで、のらりくらりと年度末まで1頭も殺さずに里親探しに奔走し、サクシンを大量に余らせてしまった私は、業務命令違反ということで訓告処分となり、異動することとなりました。

 

業務評価とか自己申告書とか成果主義とか、いろいろ小難しいこと言ってても、田舎役場の人事異動なんて、実はそんなもんなんです。

 

 

人事評価はもういらない 成果主義人事の限界

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